反復着床不全・・・

 

『反復着床不全』

 

ご経験がある方は
もちろんご存知の病名でしょうが、

不妊治療に関わる人には
割と知られている病名。

 

 

 

でも
不妊治療に関心のない方や

不妊治療を受診中の方でも
ご存じない方もいらっしゃる病名。

 

体外受精が成功しても
妊娠に至らないケースが
何度も反復する病態です。

 

 

 

一般的に
体外受精をする時には

女性から卵子を採取して
男性からも精子を採取して

身体外で顕微鏡を使って
人工的に受精させます。

 

 

その後、
精子と受精した卵子、

つまりは受精卵を
女性の子宮に戻すことで
妊娠が成立するハズなんですけど、

受精卵を
子宮に戻す前に

女性には
ホルモン剤が投与されます。

子宮をより良い状態にして
妊娠しやすくするためなんですが・・・

 

 

ここで
反復着床不全の方では
問題があるんじゃないか?と言われとる。

 

というのは、
通常ならホルモン投与後
5日後くらいが
着床しやすいとされとりますが、

この時期には
個人差があるんです。

 

 

そりゃそうですよね。

 

女性のみなさんがみんな
同じように5日後になるとは
限っとる方がおかしい・・・

 

 

でもね、
外見とかで
見分けられる訳じゃない。

 

そこで
スペインの研究者が開発した
子宮内膜着床能検査(ERA)ってので

女性ホルモン投与の5日目に
子宮の細胞の遺伝子の状態を調べて

着床しやすい時期を探ってから
受精卵を移植すると

着床する可能性が
高まるっていう寸法なんです。

 

 

この検査方法の有効性が
現在、世界各国で
国際的な比較試験を行っとるらしく、

大阪の医療法人が
この試験に参加しとるそうです。

 

ほいで先日、
その結果を発表したと。

 

それによると・・・

約260人が検査を受けて、
約90人が着床しやすい時期が
ズレとったそうです。

そのうち、
移植する時期を調整してみたら
36人が妊娠に至り、
7人は出産に至ったと。

 

1割強に効果があった。

そういう計算になります。

 

この検査が
世界的に有効と判断され、

不妊に悩むカップルの
一部でも救われるようになればな・・・

と、
確かに思うんじゃけど。。。

 

 

東洋医学的に考えると、

今まで
なぜに個人差
考慮してこんかったんか???
と思う訳です。

考慮しとったんかもしれんけど、
それを見分ける方法がなかった・・・
っていうだけなんかもしれんけど。

 

 

体外受精ってのは
非常に高額なお金が必要で

安ぅても
1回あたり30〜40万円かかります・・・

 

ほいじゃのに
個人差を考慮することなく

5日後に
決まったように移植するってね・・・

 

 

東洋医学では
個人差を当たり前のように考慮してます。

 

いや
当たり前過ぎて

『個人差を意識する』なんて
わざわざ意識しとらんほどです・・・

 

 

もちろん
東洋医学的に不妊治療をする際も
個々人に合わせて治療していきます。

 

十人いらっしゃったら
おそらく十人、治療が違います。

 

一週間前と今日の治療が
違うことも多々あります。

 

じゃってね、
みんな違うから。

 

その日、その時で違うから。

 

これが
オーダーメード治療と呼ばれるゆえんです。

 

 

西洋医学では
ガイドラインに沿った
標準治療が重要視されます。

 

なぜならば
それを科学的と呼ぶから。

 

 

東洋医学から見ると
当たり前のことが

西洋医学では
当たり前とされてこなかった・・・

 

これからの時代は
西洋医学もオーダーメードな治療に
シフトしてくることでしょう。

それは
望むべき姿です。

 

ただそこにも
『科学的』という壁が
立ちはだかることもある。

 

 

 

難しい話ですが、、、

現段階では
西洋医学東洋医学
えぇとこ取りを上手にするのがいちばんお得かな♪

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