約款(やっかん)
条約・契約などに定められている個々の条項。
生命保険や損害保険、
銀行の通帳を作る時なんかにも
付いてましたかね。
細かい文字がビッシリで
正直、全部目を通したことある人は
どれくらいおってんでしょうか・・・
しかも
内容を見てみたら
『甲が乙に・・・』
なんて書いてあって
一般人には
理解しがたい内容ですよね・・・
担当の方が
重要なことはお話ししてくれますが、
ほんとうに
それだけで大丈夫なんか???
って気がしない訳ではないですが、
正直、
ワシは全部を読んだことありません・・・
そんな『約款』。
やっぱり
よぅよぅ読まんと
イケンみたいですよ。。。
一部の生命保険の約款に、
加入審査で遺伝に関する情報を
使っているかのような記載が
あったことが明らかになった。
共同通信より抜粋
本来、
家族の病歴や遺伝子検査結果などの
遺伝情報を基に
保険加入や雇用で
不利益な扱いをすることは遺伝差別に当たり、
それをしちゃぁイカンのが
国際的な常識らしいんじゃけど・・・
国際的な常識は
そうじゃったとしても
現実としてこれからは
そういう時代になってくるんでしょうねぇ・・・
以前も
お話ししたことありますけど、
乳がんの遺伝子検査をして
発症しとらん状態で
あらかじめ乳房を切除する手術なども
国として
認める方向になっとったりするしね・・・
(そのお話はこちら⇒『分かることがえぇんか悪いんか・・・』)
諸外国では
そういうんを禁止する法律が
できとる所もあるそうですが、
残念ながら
我が国、ニッポンでは
まだ未整備じゃそうです。。。
のんびりしよったら
技術の進歩で全遺伝情報などの
膨大じゃった
遺伝情報の取得も
いまや簡単になってきとるし、
事実、
そういう情報を基に
医療で活用することも広まってます。
遺伝情報を解読できりゃぁ
人として
有利・不利が分かってしまう。。。
事実ね、
戦前の日本では
優生思想(ゆうせいしそう)ってのが
はびこった時代がありまして、
実に20年前の1996年まで
優生保護法ってのが存在してたんですよ。
知的障害や精神疾患、
遺伝性疾患の方々に対し
強制的な中絶や
不妊手術が可能で
それこそ
そういった方々は
差別を受けて生きてこられた・・・
でもね
考えてみてください。
人は誰でも
病気になるリスクを抱えている
もんです。
つまり
誰でも病気のキャリアーです。
もっと言えば
人は必ず死ぬ。
死のキャリアーである訳です。
そもそも
人の有利・不利って何なん???
飽食の現代では
糖尿病になりやすい遺伝がある人は
不利じゃったとしても、
これが
飢餓に襲われる時代になりゃぁ
こういった方々は
強く生き抜いていける
『選ばれし人』になって
つまりは
有利な人になる。
つまり
遺伝的に有利・不利なんて
時代や環境に左右されるんです。
そんなことを
考慮することなく
生命保険の約款に
ぶっ込んでくるような
恐い時代に突入し始めとるんです。
えぇんですかね?
あなたはどうお考えですか?