目は口ほどに物を言う。
なんて言いますが、
腹も雄弁に物語る。
ものなんです。
江戸時代には
患者さんが訴える症状以上に
腹を重要視していたなんてこともあるくらい。
うちでも
お腹を診たり触ったりして得られる情報を治療に活かしております♪
この情報、所見のことを
腹診(ふくしん)と呼びますが、
これ自体は西洋医学でも診察の時に見ることがあります。
最近のお医者さんはあんまり診ないかなぁ・・・
いろいろ分かるハズなんじゃけどね。。。
もったいないよねぇ・・・
まぁ最近は
聴診器も当てないお医者さんがたくさんいらっしゃって
すべて血液検査とか器械を使う検査で何でも診るようになったもんねぇ・・・
もっと大切なことが目の前にあるのに・・・
おっと・・・
話が逸れちゃった・・・
そうそう
西洋医学でも腹診はすることあるんですけど、
西洋医学では両膝を曲げて腹筋を緩めて診ることが基本とされています。
東洋医学では
膝を曲げずに仰向けに寝たまんま。
それで
治療家の手でお腹を診たり触ったりしていきます。
なぜなら・・・
腹筋が緊張してピンっとなっとるんならなっとるで
それはそれで意味があるからです。
まずはお腹を触る前に
まずお腹の色やツヤ、みぞおちの角度なんかを目で診ます。
皮膚が乾燥しとったら
血虚とか瘀血っていう状態になっとるかもしれんし、
必要以上に湿っとったら
熱とか水の絡む状態になっとるかもしれん。
みぞおちの角度が
90度より開いとるヒトは
腹力がシッカリしとる証拠じゃし、
この角度が狭いヒトは
胃腸が弱かったり地力が少なめの証拠じゃったりします。
あと
お腹がパーンっと力強く張っとるヒトは元気が溢れとる状態じゃし、
野生のライオンのようにえぐれたような感じの人は
体力が衰えとることも考えられます。
ただし、
ガスが溜まったりお腹に水が多いと
お腹が張ることもあるんで診るだけじゃダメです!!
そこで次に手で触るんです。
なでてみたり軽く押してみたりして
お腹の力を感覚的に計っていきます。
腹力がシッカリしていれば元気があるし、
フニャフニャなら元気が弱っとるし・・・
それとね
みぞおちが自覚的にも他覚的にもつっかえとるような感じがあれば、
心下痞(しんかひ)とか心下痞硬(しんかひこう)なんて呼んで
胃腸機能が巧ぅ回っとらんことが分かって
こりゃぁ胃腸を整えるために
黄連や人参という生薬がいるかなぁ・・・ とか
瀉心湯類とか人参湯類を使うかなぁ・・・
ツボなら
あのツボが必要か・・・ なんて予測が付いてくるんです。
あと
胃がポチャポチャして音がするようなこともあったりね。
胃内停水(いないていすい)って言ぅんじゃけど、
これも胃の動きが悪ぅなっとるけぇ
朮とか茯苓、半夏っていう
生薬を使って水の停滞を除かんとねぇ・・・とか
そうなると
人参湯、 六君子湯、茯苓飲、真武湯なんかが考えられるなぁ・・・
ハリでやるとなると・・・
ってな具合でいろいろ分かるんです♪
まぁ
腹を診れば全てが分かる♪ って言い切ってしまうと
ちょっと自信ないけど・・・
相当な情報が
お腹だけでも集められる♪
それに問診、脈診とか
他の診察方法も組み合わせると
かなり正確な診断が付けられるようになる!!
それくらい
腹は雄弁に物語る もんなんですよ〜♪
ほいじゃのに
お医者さんでもお腹を診るヒトは減っとる。。。
数値に現れんような異常が目の前にあっても
気が付けんなんてね。。。
東洋医学ってのは
こういう大切なことを忘れずおろそかにせず丁寧にすることで
あなたの不調を取り除いていきます♪
科学的じゃないからこそ見逃さない!!
そんな世界もあるんです♪
病院で良くなる病気は病院で!
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菊一堂鍼灸院 では、
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伝統を重んじた、古くさい治療方法かもしれませんが、
現代西洋医学が医学界を席巻するこの時代にも
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