前回は
不育症の東洋医学的な解説をしました。
(前回のお話は⇒『不妊を東洋医学的に解説!【その15】』)
今回は
不妊治療のサポート 的な話を東洋医学的に解説。
不妊治療に付きもんなんがホルモン剤。
多くの場合、
女性ホルモンの類を使ぅて
女性の月経や排卵、子宮内膜の育成などを目的に使用していきます。
これまでも何度かお話しとる通り、
女性が一生に分泌する女性ホルモンの量はわずかティースプーン1杯。
毎月、40年くらいで
ティースプーン1杯ですから
1回に分泌される量ってのはほんとうにごくごくわずか。。。
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それで女性を女性たらしめとるんじゃけぇ
性ホルモンってのはすごいって思うと共に
わずかな狂いで大きく乱れちゃう。。。
不妊治療の段階が進めば進むほど
女性ホルモンの使用回数も使用料も増えてくる傾向にあります。
ただ、薬ってのは
どうしても『〇mg』とか『〇μg』とかって容量を決めちゃわないと
なかなか流通に乗せるんが難しいじゃないですか。
内容量を細かに分けて
あんまりたくさんの種類を販売するってのは非現実的ですよね。
そこで
たとえば『1mg』を2錠とか3錠とか使って
そのヒトに合う量をなんとか調整しようとするけど、
ホルモン剤ってのは
そのさじ加減みたいなんが非常に難しい・・・
しかも
女性ホルモンに対する感受性ってのが人それぞれで
バラツキが大きい・・・ と来たもんだ。。。
で、その結果・・・
副作用として
東洋医学で言ぅところの水滞と瘀血になりやすい。。。
水滞ってのは
水の停滞のことです。
自覚的に分かる症状としては
むくみでしょうかね。
それに便秘とか落ち込んだり。
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こんな時には
血が絡んだ水滞になっとって
九味檳榔湯(くみびんろうとう) って漢方薬で
血を増やしてオシッコで水を出してやります。
身体の表面に水が停滞しとる場合、
ジワっと汗ばむ方が多いんですけど、
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)で
腎に力を付けて水を出してやります。
あとは
汗やオシッコはよぅ出よるんじゃけど
喉が渇いてたくさん飲んで全身が浮腫んどるような場合、
こういう方の脚は
押してもパンパンって感じが多いですが、
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)で
胃腸の方を整えて水を出していくようにします。
瘀血になっとる場合は
いつもの駆瘀血剤(くおけつざい)の類を使いますが、
こういう方は
オシッコが出とって便が硬めの人が多いです。
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月経前症候群(PMS)や
月経の時に便秘しやすい方には
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を使ぅて、
肝経ってところに血の停滞が診られる方には
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を使います。
まぁこれだけで
全てをまかなえるもんではないのが現実で、
人それぞれで
ひとりひとりに合わせていろいろなんですけどね。
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それでも
ホルモン剤では難しい処を
巧みにフォローしていく術が東洋医学にはありますんで、
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