お屠蘇。
クリスマスでわく街の喧騒を横目に
今日も“正月に準備しとくモノ” シリーズ。
お屠蘇って
実は漢方薬なんです。
日本では
宮中行事から民間に広がったらしいんですが、
その昔は
毒性が強いもんも入っとったんじゃけど
今は
それらを抜いたマイルドなもんになっとります。
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正式名称は
延寿屠蘇散 (えんじゅとそさん)って言いまして、
中身は
身体の中の水を取り去る、朮。
せきを止めたり、痰を取る、桔梗。
お腹を温める、山椒。
炎症を取ったり、下痢を止める、防風。
身体全体を温める、肉桂。
お腹をすっきりさせる、大黄。
この6種類の生薬が入っとります。
地域によっては大黄を抜いて
お腹をすっきりさせる、陳皮 (みかんの皮)とか
お腹を温めてくれる、丁字 (クローブ) が入っとることもあります。
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寒い冬の冷えを改善し、
飲んだり食ったりしてお疲れ気味の胃腸を整える。
全体的にはそんな感じの漢方薬。
これらの生薬を
みりんにひと晩漬けておく。
このみりんにも意味があって、
最近の工業的なもんはどうなんか知らんけど、
昔の本物のみりんはアミノ酸の宝庫。
ある意味、
栄養ドリンクみたいなもんですね。
味の方は・・・
けっして美味しいとは言えんかもしれんけど・・・
元来、薬なんでね・・・
良薬、口に苦しと言いますか。。。
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ちなみに
元旦にひと口いただくくらいでは効能・効果は望めません・・・
薬なんで
飲み過ぎると
身体に合わん人には副作用が出ることもあります。
だもんで
現在、一般的にご家庭でいただくお屠蘇は
副作用が出てこんくらいの量で調整してありますんでご心配なく♪
漢方薬としての効能・効果を期待するよりは
一種の儀式として
邪気を払ぅて、一年間の無病息災を祈るためにね。
でも、そこは本物で♪
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今年も屠蘇散のパックを用意できると思うんで、
ご用命の方はひと言『ブログを見た』とお申し付けくだされば、
数に限りはありますがお渡ししますんで♪
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