どこでだったか
お目にかかった記事・・・
滋賀県湖南市にある
あらまき内科クリニックの荒牧 陽先生が書かれた
手記だったかな。
あれは研究医1年目、
研修が始まったばかりの頃の話だ。
呼吸器内科での研修中に
末期肺癌の高齢男性患者の担当医となった。
〜中略〜
ある晩、病棟からポケットベルに連絡があった。
その末期肺癌の患者が大量に喀血したという。
急いで駆けつけたが、
何をすべきか分からない。
真っ赤に染まる洗面所で
吐血している患者の背中をさすることしかできなかった。
しかしこれではダメだと
当直医と上級医に電話し、処置してもらった。
〜中略〜
しばらくして患者は
最期の時間は自宅で過ごしたいと希望され、
退院することとなった。
ほとんど医師らしいことは
できなかった後ろめたさがあったが、
最後くらいは担当医として、
来院する患者を見送らねば。
病室で片付けをしている
患者のもとに行くと、患者は笑顔でこう言った。
『喀血してむっちゃ苦しかった時に点滴とかいろいろ処置してもらったが、
何が一番効いたかっていうと、
先生に背中をさすってもらったことやったわ。』
涙が出た。
今でも心に残っている。
研修医とは言え
患者さんからすればお医者さんですから、
背中をさすっただけでは
ダメなことでしょうよ。
研修医とは言え
医者失格と言いますか・・・
でも、
時として、
どんな高度な処置よりも
こんな心意気が
患者さんにとっては
何よりも嬉しかったりするもの。
効き目があったりするもの。
もちろん
荒牧先生はこの後、猛勉強されて
今では立派なお医者さんになられてると思います。
なんでか知らんけど、上から目線じゃけど・・・
すいません・・・
東洋医学なんて
とくにこういうのが大切!!
身体に触れて
診察みたいなことをして
身体に触れながら
はりやおきゅうをしていく。
思いやりがなければ
信頼関係は生まれない。
信頼関係がなければ
身体に触れさせてさえもらえない。
これじゃ
東洋医学は手も足も出せないからです。
勉強をしていく中で
知識を増やし、技術を向上させることに
専念する時期ってのもあると思います。
でも
そのことに傾き過ぎると心を失ってしまう・・・
もちろん
心があれば
知識や技術が二の次ではない!
心を忘れないよう
思い続けていれば、
逆に
知識や技術の重要さも重みを増してくる。
だからこそ・・・
心を
想いを
忘れないようにしながら・・・
病院で良くなる病気は病院で!
現代西洋医学とは異なる見立ての東洋医学には、
これまでとは違う、新しい可能性があります。
菊一堂鍼灸院 では、
これだけ科学的に発達した現代西洋医学でも
解決の方法のないつらい症状を持つあなたに
これまでとは
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頼っていただきたい。
伝統を重んじた、古くさい治療方法かもしれませんが、
現代西洋医学が医学界を席巻するこの時代にも
生き残っている東洋医学には理由があります。
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