東洋医学には
子午流注(しごるちゅう)
という考え方があります。
現代医学でも
似たような考え方があって
時間医学なんて呼びます。
この考え方の基本は
身体の中の各臓器には
いちばん活発に働く時間があって
その時間帯に合わせて暮らすことが
健康の秘けつみたいな感じです。
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さて、話は変わりまして・・・
普段、午後10時台に就寝する人は
他の時間帯に寝る人より
心臓や循環器の疾患のリスクが低い。
ということが
英国エクセター大学などの研究で明らかになったと。
2013〜2015年にかけて
英国内の43〜79歳までの男女約88,000人を対象に、
就寝時間のデータを集めて
その後、平均して6年弱に渡って健康状態を調べた結果じゃそうです。
で、
午前0時以降に寝る人は午後10時台に寝る人より
心臓病のリスクが25%高まり、
午後10時以前に寝る場合は24%、
午後11時台に寝る場合も12%ほどリスクが高まっていたと。。。
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研究チームは
この結果をもって即座に
睡眠と心疾患に因果関係があるとは言い切れんですけど、
観察した結果からは
これが事実、現実じゃったと。。。
今風に言ゃぁ
体内時計が関係しとって
午後10時台ってのが
いちばん理に適っとるんでしょうねぇ。
さて
東洋医学で
この時間帯を見つめてみると・・・
午後21〜23時は
亥の刻(いのこく)と言いまして、
三焦という聞き慣れない臓腑が
いちばん働く時間。
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三焦っていうのは
身体を上・中・下と三分割した時
心と肺を上焦、
肝と脾(胃腸)を中焦、
腎を下焦に分類するんですが、
これらの臓腑は
個々の機能を果たすだけでなく
お互いが連携をとって働いて
バランスを取っとるんですが、
そのお互いの連携を取る
大切なルートじゃと考える
東洋医学独特のモノ。
午後21〜23時という時間帯は
この三焦を介してお互いが連携をとって
血液やリンパ液、熱やら何やらを受け渡ししとるんで
他の臓腑には
なるべくゆったりしてもらうことが大切。
他の臓腑が忙しぅ働いとると
そちらにエネルギーが使われて
お互いの連携が取りづろぅなりますからね。
となると
その究極の方法は
寝てゆったりさせると
三焦はもっとも働きやすいってことになります。
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そうすることで
各臓腑に溜まった疲れを癒やすことができ
健康につながるんでしょうねぇ。
午後23時以降の2時間は
子の刻(ねのこく)と呼ばれ、
この時間帯には
成長ホルモンが分泌されて
肉体的にリフレッシュさせてくれる時間帯なんじゃけど、
この時間になってから眠りに入りよったら
このリフレッシュに間に合わんのんでしょうよ。
つまりは
午後23時以降に寝よったら翌日も疲れが残って
それが積もり積もれば
将来的には心疾患のリスクを高めてしまうんかな。
今回の研究でも
そこまでのメカニズムは解明された訳じゃないんで
断定的に語ることは少々、はばかれるんですが・・・
でも
昔の人は
経験的に分かっていたんでしょう。
そういったことをまとめたのが
子午流注(しごるちゅう)という考え方。
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うちの治療でも
この考え方を応用して治療しておりますが、
普段の暮らしにも活かせる知恵が満載なんで
少しずつご紹介できればと思います。
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