先週の日曜日、
鍼灸・漢方の勉強のために
四国は今治まで行ってきました。
海沿いのルートをさらに車を走らせていたら、
前日に起きたチリ地震の影響で津波が来るだろうとの予測が出て
記者会見が始まりました。
走っているのが海沿いだけに
少々、耳がダンボになりました・・・ (古いか・・・)
幸いにも人的被害はなかったようですので、
日本人としては一安心でしたが、
物理的被害に遭われた方々がおられるようなので、
一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
さて、話は
津波警報や注意報が解除された後の気象庁の記者会見。
関田 地震津波監視課長が
『津波の予測が過大だった。
警報が長引き迷惑をかけたことをおわびしたい』
というような、趣旨の会見をされておられました。
関田 課長の会見時の発言は大人の対応だと思いますが、
気になったのは『謝罪会見』が行われました的な報道のイメージでした。
これって、どうなんでしょう???
彼らは地震や津波に関する予測や研究が仕事なんじゃろうし、
研究者としてのプライドもあるでしょう。
より精度の高い予測が望まれるのも多いに分かります。
でも、詫びるほどのことですかね?
大自然のなせる現象ですから、
その一部のちっぽけな存在でしかない人間に
遠くで起った大地震のすべてを予測できるほど
そんなに簡単なものなんでしょうか?
技術的に詳しくは分かりませんが・・・
最近は
社会にそういう雰囲気がただよい過ぎているような気がします。
高い金払ってるんだからとか
お前らそれが仕事だろっ!!みたいな雰囲気が強過ぎませんかね?
僕らの業界でも
病院に行ったら、病気はお医者さんが治してくれる
って、思ってらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
たとえば、カゼって病院で診てもらって、
薬もらって、点滴でもしてもらったら
治るって思っておられる方が結構多いんですよね。
それって、治ってませんよ!!
カゼの薬は症状を抑えているだけ。
咳やくしゃみ、鼻水その他の症状にフタをしているだけです。
そうやって症状をごまかしているうちにご自分の身体が治しているんです。
そんな訳で、
カゼが長引けば、
『あそこはやぶ医者だっ!!』ってことになります。
言い方はよくないですけど、
自分のことはすべて棚に上げて、お医者さんのせい。
カゼをひく時なんてのは
たいていその人自身が疲れてるとかなんとかで免疫力が弱っている時です。
その度合いがひどいとカゼの治りは悪くなるのが当然です。
あんまり弱ってなければ、スッと治るんです。
鍼灸は
この免疫力をグッと引き揚げることができるので、
カゼのひき始めなら
治療して翌朝にはケロッとしてるなんてことも可能ですが、
薬なんかで症状を抑えているだけでしたら、
あとは全部ご自分の体調次第です。
ですから、
まずはご自分の最近の生活を見つめ直して下さい!!
必要もない夜更かしだとか不摂生はなかったか?
これくらいの回顧を試みて
反省した上で批評した方が良いような気がします・・・
まぁ、これらがなくても
カゼをひく時はひいてしまいますから、致し方ないんですがね・・・
と、ここでまた
津波の記者会見に戻るんですが、
おそらく気象庁では
現在の科学の力をフル動員して予測してるんだと思います。
それも世界でも最高クラスのやり方で。
その上で、
最悪の事態を想定して発表に至ってるんだと思います。
災害の場合、
何かあってからでは遅いですから、
最悪の事態を想定するんだと思います。
それを下回った場合、
『今回は大事にならんくて、よかったね~♪』で、ええんじゃないですか。
それを、
『あれは大げさだ!』
なんなら『オオカミ少年だっ!!』的な発言。
恐ろしい・・・
人間なんて
大きな自然の中で考えたら『ちっぽけな存在』。
自然に打ち勝とうなんて
大仰な考えは捨てた方が良いような気がします。
自然と上手に付き合って生かさせて頂いている。
くらいの謙虚な気持ちで生きていく。
そうすれば、
もっとゆったりした生活を送れるような気がします。
でも、
そういう批判が向上につながることも忘れてはなりません。
そういう批判があるからこそ、
『次こそは!!』と人は成長していける部分もあるから。
僕も患者さんからのご意見にしっかり耳を傾けて
精進していきたいと思いました。
それにしても
気象庁に地震津波監視課というのがあって、
僕たちの安全を日夜守ろうとしてくれている方々がおられることを今回知り、
有難いな~と思いました。
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