不妊を東洋医学的に解説!【その14】

 

前回は
高プロラクチン血症の東洋医学的な解説をしました。

(前回のお話は⇒『不妊を東洋医学的に解説!【その13】』

 

 

 

 

今回は
黄体機能不全を東洋医学的に解説します。

 

 

 

女性の生理を
コントロールしとるホルモンは大きく分けて
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類。

 

 

基礎体温の低温期に
卵胞から分泌される卵胞ホルモンが作用して
卵子を包む卵胞が大きく育って排卵されると、

今度は
卵子を包んどった卵胞が黄体に変化して黄体ホルモンを分泌して

子宮内膜を変化させて
受精卵の着床を円滑に進めてくれます。

 

この時、基礎体温は高温期に入って
受精卵が着床してれば妊娠を維持してくれます。

 

 

 

黄体機能不全とは
この黄体が巧く機能せん病気

 

黄体ホルモンの分泌が減っちゃうんで
結果的に妊娠しづろぅなっちゃいます。。。

 

 

 

西洋医学的には・・・

 

卵胞が黄体に変化する訳じゃけぇ
排卵前の卵胞が十分に育たんかったら
黄体自体が巧く機能せんなるとか、

 

 

前回、お話しした高プロラクチン血症の結果、
黄体が十分に力を発揮できんかったり。。。

(前回のお話は⇒『不妊を東洋医学的に解説!【その13】』

 

 

あと
最近、非常に多いのが不妊治療の副作用。。。

人工授精やら体外受精をするために
卵巣を刺激して卵子を採取するために使う
hMG製剤やらGnRHアゴニストのせいで

結果的に
黄体ホルモンの分泌が減っちゃう。。。

 

 

 

先ほども
お話ししましたけど、

黄体ホルモンの分泌量が減るんで
基礎体温の高温期の体温が低くなっちゃって
受精しにくく、妊娠を維持しづろぅなります。

 

 

 

 

東洋医学的に考えると
血虚瘀血が根本的な原因になります。

 

血が減ると
熱を持つ場合冷え切ってしまう場合があって

黄体機能不全では
冷え切ってしまう場合が圧倒的に多いです。

 

 

 

こういった方には
血を増やして温めるタイプの漢方薬を使います。

 

具体的には
温経湯(うんけいとう)とか、
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)なんてもの。

 

 

これらを浮腫があるとか冷える範囲、
のぼせがあるかないかとかで使い分けをしていきます。

 

 

 

もうひとつのパターン、
婦人科疾患ではよく出てくる瘀血

 

普通の血流から外れて
停滞してしまった血がどこかに溜まってしもぅた状態ですが、

このパターンじゃと瘀血を取り除く
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)とか
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)なんてのを
身体の状態によって使い分けます。

 

 

まぁ
簡単に使い分けるってひと言で言ぅてみてもですね、
脈を診たりお腹を診たり、うかがった症状などから総合的に判断するんで

 

こうだったらこの漢方薬!って具合に簡単な話じゃないですが、

身体の中の状態がいまどんな状態か?

ってことをしっかり読み取って
それに合わせて治療を進めていけば
基礎体温の低温期と高温期の差がハッキリきれいに出るようになります。

 

 

 

基礎体温ってのは
女性の健康を分かりやすぅ示してくれる指標ですから、

 

毎日のことで少々、面倒くさいかもしれませんが
ぜひ、毎朝測って欲しいな♪と思います。


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