今年のノーベル医学生理学賞は
京都大学名誉教授の 本庶 佑 先生でしたよね♪
医学の世界ではややバカにされてた感のある
がんの免疫療法を
実用化にこぎ着ける素晴らしい発見をした功績を称えられての受賞でした。
今では
免疫療法は時代の趨勢として
本庶先生の発見に追い付け追い越せで
これからどんどん医療の世界で使われる手法になってくるんじゃないかな。
本庶先生は
異物を攻撃する免疫細胞の
ブレーキとして働くPD1というタンパク質を発見。
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がん細胞は『PD1』と結合することで
免疫細胞ががん細胞を攻撃するんにブレーキをかけとるんですが、
それを阻止するために
先回りして『PD1』と結合してブレーキがかからんようにして
がん細胞を攻撃できるようにすれば
がん細胞は撲滅できるっていう話です。
それを実用化して薬になったんがオプジーボ。
物質名としてはニボルマブと言います。
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そんな夢の抗がん剤と呼ばれるオプジーボ。
この薬にもまだまだ課題がたくさんある訳です・・・
そのひとつが副作用。。。
先ほどもオプジーボの効き方はお話ししました。
免疫細胞のブレーキであるPD1にオプジーボが先回りしてひっつく。
それで免疫細胞ががん細胞を攻撃できる訳ですが・・・
言い方を変えると
免疫細胞が暴走する可能性が大いに出て来てしまう訳です・・・
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事実、
これによる副作用が出て来ている事例も出て来ている。。。
簡単に言ぅと
がんは治るけど別の病気になる可能性がある。
今回、大阪大学の小山 正平 助教が報告した研究によると、
効果が出なかったり副作用が出たりして投与を中止した
非小細胞肺がん患者さんを調べた結果、
オプジーボとPD1は投与中止後少なくとも4ヶ月は結合が続いていて、
1年近く続いた人もいらっしゃったようです。。。
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今現在、
そのことで苦しんでらっしゃる方には申し訳ないんですがね、
このこと自体は大きな目で見てみると悲観的でないとも思うのですよ。
患者さんに使い始めてまだ4年ですよ。
治療方法としてはまだ発展途上とも言える。
たとえば
4ヶ月は効果が持続してしまうなら
これまでより4ヶ月早く治療を切り上げれば目論見通りに使えるとかね。
たとえば
4ヶ月は効果が持続してしまうなら
副作用が出た時にそれに対して対処する方法もあるかもしれない。
たとえば
他の抗がん剤との併用で
このデメリットを補って余りある効果を探す契機になるかもしれない。
つまり
課題はあるものの
まだまだ良くなる余地があるとも言える訳ですよ。
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そんな風にして医学は進歩していくもの。
ちなみに
免疫療法の本家は東洋医学じゃないか???
なんてことも思うのです。
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東洋医学は
その治療そのもので病気を良くしとる訳じゃない。
患者さんの身体に働きかけて
患者さん自身が病気を良くするスイッチを押しとるようなもんです。
治療をした後はあとは患者さん任せ。
患者さんの身体の方がよろしくやってくれる訳です。
その分、
免疫の暴走なんてコトも起こりにくい。
その辺りは歴史がある分、
昔の偉い先人たちがすでに実証してくださっとる。
現代の我々としてはそれを引き継ぎながらも
時代に合ったより良い方法に発展させてく。
そういう仕事をさせてもらいよるんじゃと考えとるのです。
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