トリアージ。
傷者を重症度、緊急度などによって分類し、
治療や搬送の優先順位を決めること。
(社)横須賀市医師会H.P.より
お聞きになったことがあるかもしれません。
日本では阪神大震災を機に
トリアージの導入が各地で進められとります。
自然災害などでは
一度にものすごい数の傷病者が発生します。
そうなると
病院で治療をしようとしても
機器も足りない何よりもマンパワーが足りない。
そこで
重症度や緊急度、
つまり
助けられる命から助けようと
言葉は悪いですけど
命に順位を付ける訳です。
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極端に言えば
重症度は高ぅていち早く処置せにゃイケンけど、
治療をしても助けられる可能性が低い場合は優先順位は低くなる。
治療の順番を後回しにするんです。
ひとりでも多くの命を救おうと
緊急事態ではこういうことを実施するのです。
そのために
医療関係者は何度も訓練をしてます。
とくに
その判断を下すお医者さんは
何度も何度も訓練をしております。
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東日本大震災の津波で被災した宮城県石巻市の90代女性が
搬送先の石巻赤十字病院(同市)で死亡したのは
治療の優先度の判断を誤ったためとして、
遺族が病院を運営する日本赤十字社に損害賠償を求めて提訴した。
共同通信より抜粋
遺族の訴えとしては
女性は震災前から日常生活全般に介助を要し、
もっとも程度の重い『要介護5』と認定されていた。
震災3日後の2011年3月14日、
津波で水没した自宅周辺で救助、搬送されたんじゃが、
病院は治療の優先順位を決めるトリアージで
女性を軽症と判定したために17日に脱水症で死亡したと。
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病院側は
請求棄却を求めて争う姿勢を示しとります。
患者さんの家族からすれば
どんな状態であれ我が家族を優先して欲しいですよね。
病院側からすれば
一人でも多くの命を救うためにトリアージを実施する訳ですよね。
相反する気持ちが
そこに生まれる可能性は大いにある訳です。
難しいですよね・・・
何が正解じゃったのか・・・
当時の病院の状況を考えると
刻一刻と変わる状況下で混乱もあったでしょうよ。
医療スタッフ全員が
発生直後から食うや食わずで医療に当たってたことでしょう。
トリアージの判断は正しかったのか???
ここからはワシ個人の想いですが、
その部分に関して
医学的には検証しなければなりません。
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しかし
裁判で争うことが適切なのか???
とも感じます。
ご遺族の気持ちも分かる気はしています。
ただ
おそらく医療スタッフも
その時、その時で最善を尽くしたとも思うんです。
そんな状況下で
医療を実施したスタッフの中には
今も悩み続けとる方もおおぜいいらっしゃるハズ・・・
正しかったのか???
間違ってなかったか???
自問自答を繰り返して心を病んだ方もいると聞きます。
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どちらの主張も
間違ってないような気がする。
それに
白黒付けることが妥当なのか???と思うんです。
こういったことを検証していくには裁判という制度ではなく、
専門家による専門的な検証が必要だと思います。
飛行機の事故では
『航空事故調査委員会』という組織がその事故の検証を図るそうです。
余程の過失がない限り
機長などは罪に問われることはない。
そう聞いたことがあります。
医療もそういう側面が強いと思います。
医学的には間違いがあったかもしれない。
でも、一生懸命やっている。
そんな中で
罪を問うってのはあまりに酷なような気がして。。。
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