過去に
苦い想いと言いますか、
忘れられない思い出って
誰にでもあって・・・
日々、患者さんと向き合っとると
記憶に残っとると言ぅか、
今なお、現在進行形で挑み続けよる症例に
慢性疲労症候群 ってのがありまして、
原因不明の
激しい全身倦怠感に襲われ、
日常生活も送りづらくなるほどの
重い疲労感が続く症候群です。
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この症候群、
パッと見た感じ、
異常がない訳です。
見た目では
患者さんの大変さが
周りには分からんのんです。
だから
余計にしんどい想いをされるコトに・・・
怠けてんじゃないかね?
とか
大げさに・・・なんて
周りから思われて。。。
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東洋医学で治療する時、
いわゆる病名なんてモノはどうでもえぇんです。
身体の中が
どういった状況になっていて
何のバランスが崩れとるかで
治療は変わって、進めて行くから。
慢性疲労症候群の
患者さんと出会った頃には
まだ、
この疾患名は一般的ではなかったハズ。
少なくとも
ワタクシは知りませんでした。
当時のカルテを
見返してみると、
東洋医学的に
腎が弱っていて
腎を治療するコトで
その時はマシになる。
そしてまた
数日すると、元に戻るってコトを
繰り返していました。
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まぁ今も
同様の治療方針でだいぶ良くなって、
仕事にも復帰されとってんですが、
患者さんにとっては
何が原因か分からんってのは
相当なストレスじゃったようです。
それでも
とても長い間、
治療にお付き合いくださり、
実際に
だいぶ良くなってるんですが、
ここ数年、
西洋医学的な知見が
明らかになってきており、
自分以外にも
あり得るコトなんだなと
腑に落ちたんでしょうね。
そんなコトがあって以来、
治療にもしっかりお付き合いくださるように
なった感じもします。
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そんなこんなで
慢性疲労症候群のコトが分かるようになってきて、
気持ち的にも救われる
患者さんも増えてきた今日この頃、
長崎大学の講師古賀 智弘 先生らのチームが
ミトコンドリアの働きを調節する
遺伝子のADCK1の一部が欠け、変化していることが分かった。
このため
ミトコンドリアの働きを支えるたんぱく質が巧く作られず、
疲れやすさにつながっていると考えられる。
ここまで
分かってきたと♪
さらに
この研究では、
コエンザイムQ10に5-アミノレブリン酸、
クエン酸第一鉄ナトリウムを併用すると、
寝た切りじゃった女性が
買物に出かけられるようになったと。
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これらの物質は
いわゆる機能性食品とか
サプリメントと言われるモノで、
この辺りで
慢性疲労症候群をコントロールできるかもって
患者さんにも明るい未来を見せてくれてました。
患者さんにとっては
東洋医学も西洋医学もなく、
とにかく
楽になれれば、救われれば、
どっちでもえぇんですからね♪
ワタクシも
西洋医学の勉強もしつつ、
東洋医学を究め続けていきたいなと。
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