2018年6月のレスリング全日本選抜選手権大会で
出場し準優勝した男性選手の尿検体から
禁止物質『アセタゾラミド』が検出され、
本人は故意的な服用を否定して
いろいろ調べていった結果、
判明した医薬品の異物混入事件。
我々、スポーツファーマシストには衝撃が走りました。。。
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なんせ
なんの問題もないと考えられる
医薬品が原因だったから。。。
医薬品というもんは
厳格な規制の下、製造されとるハズなんです。
薬の説明書を読めば添加物なども詳細に分かる。
それを信じて
ドーピング違反になるか?ならないか?を
判断する訳です。
今回、問題になった医薬品は
沢井製薬の胃炎・胃潰瘍治療薬
エカベトNa顆粒66.7%『サワイ』。
本来、この医薬品は
説明書を読み込んでみてもなんの違反もない医薬品。
お医者さんも
我々、スポーツファーマシストも
なんの疑いも持たない医薬品。
アスリートから相談を受ければ
服用してもO.K.とアドバイスします。
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ですが
調査していった結果、
この医薬品を作る時に使う原料薬の中に
違反物質であるアセタゾラミドが混入していたと。。。
どうやら
製造元のNAKODA社 (インド) の製造ラインで
その前に作っていたアセタゾラミドが残ったまま
今回の原料薬を作ってしまっていたと。。。
本来は
製造ラインを徹底的に洗浄して前の物が残らんようにしてから
次の物を作り始めんとイケンのに
十分な洗浄が行われていなかった・・・
こういう話だったんです。
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今後、我々、医療人は
こういうこともケアせんとイケン・・・
ですが
事実上、ケアする手立てがない・・・
サプリメントでは
以前からこういうずさんな生産管理はあり、
認証を受けたもの以外のサプリメントの摂取については
注意喚起をしてきました。
しかし医薬品の場合、
厳格な規制の下、製造されているハズという
前提があったので・・・
今、できることは
こういう事実があることを
少しでも広くアスリートに周知すること。
知ってもらっておいて
まずはアスリート本人にケアしていただくしかない・・・
ジェネリック医薬品が悪いというつもりはありません。
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ですが
今後もこういうことが起きうる可能性は残っている・・・
安かろう、悪かろうではないハズですが。。。
ちなみに
今回、直接的に問題になった沢井製薬さんは
製造停止、自主回収を進めとりますが、
同じ原料薬を使っている
『陽進堂』さんのエカベトNa顆粒66.7%『YD』の方は
販売を続けております。
アスリートの方はお気を付けください。
一般の方については
1g当たり37μgとごく微量で
製品の有効性や安全性に問題はないので安心してお使い下さい。
アスリートをサポートしていくスポーツファーマシストとしては
この問題はほんとうに悩ましい・・・
どう対処していくべきか。。。
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