医は仁術である。
この言葉はことわざであり、
耳にされたコトがある方も
たくさんいらっしゃることでしょう。
江戸時代の本草学者であり儒学者でもある貝原 益軒さんも
医は仁術なり。
仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし。
と、
『養生訓』という書物でおっしゃられており、
医を施す者は
苦しんでらっしゃる方を救いたいという
まごころが大切なんだ
というコトじゃと理解しております。
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ただ
そんな風に言われる医療において
人をあざむくコトが
めぐりめぐって
人を救うというコトがあります。
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こんなコトを
オープンに話してえぇんかよぅ分からんのんですけど・・・
本来なら効果のない治療を施して
患者さんをその気にさせて
治療効果を生むというやり方。
いわゆる
プラセボ効果なんて呼び方をしたりします。
効果のないただの砂糖粒の塊を
『これは良い薬なんで、試しに飲んでみてください』
なんて感じで
不眠で悩んでおられる方に服用してもらうと
不思議と寝られるようになった♪
なんてコトが実際あるのです。
人というモノは不思議な生き物です。
砂糖をなめて
寝られるようになるんですから。
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その他にも
これは実体験と言ぅか
某大手製薬メーカーさんと共同研究をしていた
開発中の骨粗鬆症治療薬の臨床研究で、
対照として
砂糖粒を飲んでらっしゃる方の骨量が
開発中の薬ほどでないにせよ確実に増えていたのです。
砂糖粒で骨が増えるとは
聞いたことがありませんが、
実際にそういうデータが出ていたのです。
人というモノは不思議な生き物です。
砂糖をなめて
骨が頑丈になるんですから。
病は気からとも言いますが、
人というモノはほんとうに気持ちが大切なんだなと。
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患者さんに治療方針を示して
患者さんの了解を得てから治療を進めていく
インフォームドコンセントが重視される令和の時代に
こういったコトが
許されるかどうかは微妙なトコロです。
でも
医は仁術ですから、
不要な薬を仕方なく盛るくらいなら
必要な時には人をあざむいてでも
患者さんを助けたいと思うコトは罪なのでしょうか。
ワタクシは
そういう治療家でありたい・・・
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