前回は
子宮内膜症の東洋医学的な解説をしました。
(前回のお話は⇒『不妊を東洋医学的に解説!【その11】』)
今回は
多囊胞性卵巣症候群(PCOS)を東洋医学的に解説します。
何らかの理由で排卵できんかった卵胞が
卵巣の中にたくさん並んどるような状態。
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卵胞自体は大きく育っとるんですが、
卵巣の表面を覆っとる白膜が厚く、硬くなっとるため
卵子が卵巣から飛び出せんようになっとるんです。。。
はっきりとした原因は不明なんですが、、、
現段階で考えられとる原因は
黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)という
ホルモンの分泌異常と
糖尿病に関係する
インシュリンの分泌異常の2つの原因があるとされとります。
西洋医学的には
まずは排卵誘発剤を使ぅて排卵をうながしてみます。
これで巧ぅいかんかったら
hMGってのを使ぅてさらに強力な排卵誘発をうながしてみます。
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それでもダメなら
卵巣の表面に切れ目を入れて排卵をうながすそうです。
東洋医学的には
瘀血と腎虚で対応します。
卵巣の表面が硬ぅなって
卵子が外に飛び出せれんのは瘀血でしょってことで
こちらは駆瘀血剤ってヤツで停滞を取ってあげる。
太り気味の方は腎虚といって
生殖関係と身体の引き締め力をつかさどる腎の臓が弱っとるけぇ
引き締めれんなって緩んでしもぅて太り気味になっとるし、
病的な熱も悪さをしとるんで、
腎に力を付けてあげて
身体も引き締めつつ病的な熱を減らせば、
頑丈になった白膜が柔らこぅなって排卵するっていう寸法です。
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こうやって
漢方薬でもはり・きゅうでも
多囊胞性卵巣症候群は治療していくんですが、
西洋医学的な治療が巧ぅいかんで
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になっとる方もおってんですよ。。。
こうなると
卵巣が腫れて腹水が出て来たりするんよね。。。
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こうなると
いろいろ弊害がありましてね。。。
これの治療も多いんです。
OHSSの治療は基本的に瘀血が多いので、
先ほどの駆瘀血剤で良ぅなることが多いんですがね。
最近の西洋医学的な不妊治療では
ホルモン剤を多用してホルモンのバランスが崩れて
自然な状態を保てれんなる副作用みたいなんが
出ることも増えとるような気がします。
それをまた別のホルモン剤で
バランスを取ろうとするけぇ
ますます自然の流れは途絶えてしもぅて。。。
そうなる前に
いったん自然な状態を取り戻しとくべきです。
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