前回は
黄体機能不全の
東洋医学的な解説をしました。
(前回のお話は⇒『不妊を東洋医学的に解説!【その14】』)
今回は
不育症を東洋医学的に解説してみます。
ただ・・・
不育症ってひと言で言ぅても
いろいろなパターンがあるんでね。。。
西洋医学的に考えると・・・
お母さん側の問題として
免疫系の異常、内分泌系の異常、子宮の形態異常。
胎児側の問題として
染色体の異常があると、
こんな風に考えられています。
胎児の染色体異常についてはどうこうしようもなく
東洋医学的には治療の施しようがないんで
西洋医学的な何かしらの手立てが必要になっちゃいます。。。
お母さん側の
免疫系の異常と内分泌系の異常は
気・血・津液という身体の3大構成要素が
いずれも不足しとる場合が多く、
胃腸から弱っとる場合には
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)で
胃腸から建て治して
気・血・津液を増やして体力を上げてくようにします。
血を中心にきとる場合には
温清飲(うんせいいん)や
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などで
血を中心に増やして
血虚によって出て来た病的な熱を冷ましてやることで
疲れやストレスを緩和したり
免疫機能が異常な働きをせんように整えていきます。
あと
気・血・津液ではなく、瘀血が主な要因じゃったら、
柴苓湯(さいれいとう)を使って病的な熱を冷ましてあげます。
子宮の形態異常ってのは
子宮筋腫や中隔子宮なんていうもので、
時と場合によっては手術を必要とする場合もありますが、
術後や手術まで必要ない場合は血虚としてとらえて
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などで
血を増やしてあげると改善する場合もけっこうある。
それとここでも瘀血ですね。
これには
いつもの駆瘀血薬ってもので瘀血を取り除いてあげます。
で、これらとは別にもうひとつ。
切迫流産などで
妊娠中に出血したりするんは血虚なんですが、
血虚の中でも
血の引き締める力が弱っとる場合が多いので、
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)ってので
血を増やしながら血の引き締め作用を高めてあげる。
これで出血は止まるし、
お腹の赤ちゃんが下に降りていくのを防ぐようにしてあげます。
こんな風に話を進めていくと、
『前にも聞いたことある・・・』
っていう漢方薬の名前がけっこう出てくると思います。
漢方薬ってのは
この病気にはこの漢方!って使い方じゃないんでね。
身体の中ではこれこういう状態になってる・・・
じゃったらこの漢方薬が合うね♪ って感じで使うもので、
要するに
身体の中のメカニズムに注目する必要がある訳です。
はりやおきゅうもおんなじです。
だからこそ
西洋医学でどうにもならん時に
東洋医学がまた違った道をお示しできる。
それこそが最大の強みじゃないかと。
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